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「ANEMONE Global」がUNESCO主導の「OCEAN DECADE ACTION」として採択されました

拠点メンバーである東北大学の近藤倫生拠点長や琉球大学の梶田忠さん、東京大学の峰岸 有紀さんが中心となって進める「ANEMONE Global」が、UNESCOの持続可能な海洋を実現するプロジェクト「OCEAN DECADE ACTION」1に2025年3月に採択されました。

環境DNA観測網「ANEMONE(All Nippon eDNA Monitoring Network)」は2019年に設立され、約830人の市民ボランティアと共に観測とデータ整備を行ってきました。今までに1941地点で検出された1,300種以上の生物の発見データを公開するなど、多くの学術研究者や市民に対して有益な生物多様性観測ビッグデータを提供してきました。

2024年からは、「ANEMONE」の活動に共感する海外の研究グループとの連携がスタート。12カ国・地域以上の研究機関16グループとともに海洋モニタリングが始まり、2025年度からは、この規模をさらに拡大させて活動を本格化させていく計画です。
こうした世界規模で展開される生物多様性のモニタリング活動について、UNESCOから高く評価され、持続可能な海洋の実現を目指すプロジェクト「OCEAN DECADE ACTION」として2025年3月に採択されました。2025年度は、海外の研究機関との連携による海洋モニタリングなどを計画しており、世界の海洋生物の観測網の拡大に貢献していきます。「ANEMONE Global」のこれからの活動にご期待ください。

<近藤拠点長のコメント>
豊かな海は水産資源をはじめとする様々な恵みをもたらし、幅広い社会経済活動を支える社会全体の資本です。今回のOCEAN DECADE ACTIONの採択を通じて、ANEMONEプロジェクトが海洋の持続的利用に有効な活動と評価してもらえたことを嬉しく思います。豊かな海に囲まれた日本発のANEMONEが世界中に仲間を増やしながら、地球の海洋全体を守り回復していく大きなうねりになっていくことを目指していきます。

OCEAN DECADE ACTIONのANEMONE Globalのページはこちらからご覧ください。
https://oceandecade.org/actions/anemone-global

プレスリリースの詳細は東北大学HPからもご覧いただけます。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2025/04/press20250421-01-dna.html

  1. OCEAN DECADE(Webサイト https://oceandecade.org)は、海洋科学における革命を推進する機関として2021年1月に発足。OCEAN DECADE ACTIONでは、パートナー機関とともに、グローバルからローカルに至るまで幅広いスケールで科学と政策の連携が促進されるために必要なデータや情報、知識を生み出すことを目指している。OCEAN DECADEコミュニティは、共通の課題への研究や投資等の連携によって、海が人々に与える実利的・精神的な恩恵を持続可能であり続けるよう貢献する。
    ※OCEAN DECADEのビジョン&ミッションより引用(https://oceandecade.org/ja/vision-mission/↩︎
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