#活動報告

【活動レポート】3/28に佐賀県唐津市で開催された「ネイチャーポジティブフォーラム九州in唐津」に拠点メンバーが登壇しました

NP拠点共催の「ネイチャーポジティブフォーラム九州in唐津」が3/28(金)に佐賀県唐津市の唐津市民交流プラザで行われ、地域の生物多様性保全に取り組む100人以上の参加者が九州周辺から集まりました。唐津市は、佐賀県で初めて保護地域以外で生物多様性の保全に効果的な土地である「自然共生サイト」に認定された地域を有しております。加えて地域循環共生圏にも認定されるなど、先進的なネイチャーポジティブに関する取り組みを行なっています。

このフォーラムには、NP拠点からは東北大学の近藤拠点長をはじめ、サスティナビリティセンター/東北大学の太齋さんや日本生命の岩本さんが登壇し、活発な意見交換も行われ熱量の高い時間となりました。
イベント冒頭で唐津市長から「唐津市ネイチャーポジティブ宣言」が発表されることで始まったこのフォーラムには、ネイチャーポジティブな社会を目指す様々な業界の皆さんが集いました。

「唐津市ネイチャーポジティブ宣言」を発表する唐津市長の峰達郎さん。写真は地元で里海づくりに取り組む漁師の方と共に

<基調講演>
環境DNAで人間活動と自然の関わりを可視化する|近藤拠点長

近藤拠点長からは基調講演として、自然を測ることの大切さや難しさ、そして自然を測るためのツールとしての科学の使い方(環境DNA)の話がありました。また地域のこれからを決める上で地域の人がいかに大事かというような話もあり、唐津市とも協力しながらこれからのネイチャーポジティブを考えていきたいという抱負を語りました。

<トークセッション>
多様な主体を生かす中間支援機能の役割|太齋さん

トークセッションでは、共通のトークテーマについて登壇者同士が対談を行いました。太齋さんが登壇したセッションでは、中間支援に関わる人が集い、中間支援とはなんだろう?というそもそもの疑問からみんなで考えました。
太齋さんは、中間支援の実践者として多様なステークホルダーが共に生きる地域の内側で調整役として振る舞うことの大事さや、地域の外の研究者と連携することで地域の自然の豊かさを可視化できるというアカデミアとの連携の重要性を話しました。

NP拠点での取り組みを語る太齋さん(壇上左から2番目)

<トークセッション>
企業活動で地域と自然資本の未来を拓く|岩本さん

ネイチャーポジティブに関わる企業の皆さんが集ったトークセッションでは、登壇者の方々がそれぞれ所属する企業の特徴を活かし方について話し合いました。
岩本さんからは、所属している日本生命の取り組みの紹介や、自然の保全に関わるクレジットの価値など企業視点でのネイチャーポジティブとの関わり方が語られました。

企業視点でネイチャーポジティブとの関わり方について語る岩本さん(壇上左から1番目)

本イベントはネイチャーポジティブに関わる業界関係者中心の募集にも関わらず、100人以上の参加者が集まりました。”beyond boundaries” というサブタイトルにもあるように、業界の垣根を超える大切さがそれぞれのセッションで語られ、関係者全体で協力してネイチャーポジティブな社会を共創していく未来像が描かれたイベントでした。

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